作品の魅力

だらしない生活を送る猫たちの日常を、短い挿話の積み重ねで描くコメディである。にゃんにゃんファクトリーの漫画を原作とし、バイブリーアニメーションスタジオが制作する。人と獣人が同居する街を舞台にしながら、扱われるのは家賃や煙草といった生活まわりの話題に絞られている。

あらすじ(ネタバレなし)

人と獣人が共に暮らす街の、古びたアパートの一室。そこに住む猫のヤニ子は、部屋に灰の匂いが染みつくほどのヘビースモーカーである。吸い殻とごみに囲まれた部屋で、金もなく生活力もないまま日々をやり過ごしており、禁煙を思い立っては誘惑に負けてすぐに口へくわえてしまう。そんなヤニ子のもとには、高校時代の後輩や動画配信を手がける友人、関西弁で話す大学生といった面々が出入りする。だらけた生活を立て直す気配のないまま、彼女たちの騒がしい日常が続いていく。

見どころ・印象的なポイント

生活の細部だけで進む短編構成

物語は大きな筋を追わず、部屋の散らかり具合や煙草の銘柄、金銭のやりくりといった生活の細部を題材に進む。一話あたりの尺が短く、挿話ごとに完結する形式のため、通しで見ても断片的に見ても成立する構成になっている。

猫それぞれの喫煙スタイルの描き分け

登場する猫たちは、紙巻きを手放さないヤニ子、電子タバコを使う友人、特定の銘柄にこだわる友人と、嗜好が細かく描き分けられている。同じ話題を扱っても反応が食い違うため、四者のやり取りが会話の起点として機能している。

忘れらんねえよとネクライトーキーが並ぶ主題歌

オープニングは忘れらんねえよの「なんもねえ」、エンディングはネクライトーキーの「煙とブルー」である。いずれもバンド編成の楽曲で、作品のだらけた空気に対して曲調で対比を作る構成になっている。