作品の魅力

母の再婚をきっかけに、義理の姉と四人の弟という新しい家族のもとで暮らし始める高校生の日常を描く。距離感を測りながら少しずつ育まれていく姉弟の関係性の変化が、コメディと恋愛の両面から丁寧に描かれる。

あらすじ(ネタバレなし)

高校1年の春休みに母が再婚したことで、成田糸は新しい家族のもとへ移り住み、成田姓を名乗ることになる。移り住んだ先で待っていたのは、四人の年下の義理の弟たち。糸は不慣れな大家族での暮らしに戸惑いながらも、一人ひとりと向き合い、打ち解けようと日々奮闘する。中でも長男の源はどこか素っ気ない態度を見せるが、その奥にある気遣いに、糸は少しずつ気づいていく。個性豊かな弟たちとの新生活を通じて、糸自身の日常もまた少しずつ変わり始める。

見どころ・印象的なポイント

素っ気なさの奥にある優しさ

義理の姉弟という不思議な距離感からゆっくりと育まれていく糸と源の関係は、本作の中心的な見どころである。素っ気ない態度の裏にある優しさに糸が気づいていく過程が、コメディと恋愛の要素を織り交ぜながら丁寧に描かれる。

個性豊かな四人の弟たち

成田家には家族思いでぶっきらぼうな長男の源、ミステリアスな雰囲気を纏う三男の柊、家族のアイドル的存在である四男の類をはじめ、個性の異なる四人の弟たちが揃う。それぞれに異なる距離の詰め方が生む掛け合いが、日常パートに豊かな表情を与えている。

日常に寄り添う等身大の家族劇

血の繋がらない家族が一つ屋根の下で暮らし始めるという設定は、恋愛要素を含みながらも派手な事件ではなく、食卓を囲む場面や登下校の道中といった日常の一コマに焦点を当てる。等身大の生活感が本作の持ち味となっている。