作品の魅力

前世の記憶を持つ主人公が、少女の姿で戦場に立ち続ける戦記ファンタジーの第2期である。カルロ・ゼンのライトノベルを原作とし、第1期に続いて NUT が制作する。合理を優先する主人公の判断が、そのつど望まぬ結果を招くという構造が本作の一貫した骨格になっている。

あらすじ(ネタバレなし)

現代日本で働いていた男は、理不尽な最期を迎えたのち、存在Xを名乗る者の手で魔法技術の存在する世界へ送り込まれる。転生した先は20世紀初頭の欧州に似た世界であり、身寄りのない少女ターニャ・デグレチャフとしての人生が始まった。魔導の才を見出されたターニャは幼くして軍に入り、安全な後方勤務と出世を狙って動くものの、その思惑は外れ続け、常に最前線へ送り込まれてきた。第2期では新たに編成されたサラマンダー戦闘団を率いる立場となり、広がっていく戦線のなかで指揮を執ることになる。

見どころ・印象的なポイント

合理主義が裏目に出続ける構造

ターニャの行動原理は、危険を避けて安全と昇進を得ることに一貫している。ところが合理的に選んだはずの手段が評価され、結果として一層危険な任務を任されるという反転が繰り返される。この皮肉が物語の推進力になっており、第2期でも判断と結果のずれが軸として残る。

部隊を率いる立場から描かれる戦場

第2期のターニャは戦闘団を率いる立場にあり、個人の戦闘だけでなく部隊運用や参謀本部とのやり取りが描写の対象になる。前線と後方の双方から戦況が示されるため、戦記としての視点が第1期より広い範囲に及ぶ。

MYTH & ROID と悠木碧が担当する主題歌

オープニングは MYTH & ROID の「Why? RED induction」、エンディングはターニャ・デグレチャフ名義でCVの悠木碧が歌う「Weiter! Weiter!」である。エンディングを主人公名義の楽曲とする構成は、作品の一人称的な視点と対応している。

シリーズ構成と視聴順

本作はシリーズ第2期にあたり、第1期および劇場版で描かれた経緯を前提に物語が進む。ターニャの転生の経緯と軍での立場を把握しておく必要があるため、第1期から順に視聴することをすすめる。