作品の魅力

戦争の兵器として育てられる少女たちを描いた、魔法世界を舞台とするファンタジーである。あおのなちの漫画を原作とし、ROLL2 が制作する。死が日常の一部として扱われる環境に置かれながら、そこで芽生える感情の側を丁寧に追う構成が本作の軸になっている。

あらすじ(ネタバレなし)

魔法が存在する世界に、身寄りのない少女たちを引き取り、戦争のための兵器として育て上げる学校がある。そこでは人の命を奪うことが教育の一環として教えられ、死は珍しい出来事ですらない。14歳のトツキ・シーナは、その環境になじみきれずにいる生徒だった。魔法の腕も成績も平凡で、争いが終わることをただ願っている。ある夜、ルームメイトを失ったシーナは、返り血に染まりながら笑う一人の少女と出くわす。翌日、その少女はカガリ・ミミと名乗って教室に現れ、やがてシーナの新しいルームメイトとなる。

見どころ・印象的なポイント

死が日常になった環境の描写

物語の舞台では、生徒が命を落とすことが特別な事件として扱われない。その前提を淡々と積み上げたうえで、シーナだけがそこに違和感を持ち続ける。環境と主人公の温度差が、作品全体の緊張を作り出している。

対照的な二人の少女の関係

争いを終わらせたいと願うシーナと、死を恐れずむしろ受け入れているように見えるミミは、価値観の面で正反対に位置する。その二人が同じ部屋で生活することになり、噛み合わない会話を重ねていく。関係が変化していく過程が物語の主線となる。

ReoNa と sajou no hana が担当する主題歌

オープニングは ReoNa の「Amore」、エンディングは sajou no hana の「エテルネル」である。いずれも作品の主題に寄せた楽曲で、静かな曲調が本編の空気と地続きになっている。